西 一知詩作品 · 21日 2月 2024 昨日(エピローグ) 一人の女が歌っていた 扉は開いていた 私は椅子にもたれ 酔っぱらったまま動かなかった 一人の女が唄っていた 扉は開いていた 誰もどこへも行くあてはなかった 雨がざあざあ降っていた 雨がざあざあ降っていた 私は流れなかった 私は残った 私はひとり私のこころのなかに留まった 一人の女が唄っていた 雨は舗道を流れてた 百千の みみずか蛇もさながらに tagPlaceholderカテゴリ: