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一九五七年十一月

たくさんの雲が空を動いて行く

小さな街には

人と

犬が行きかい

鐘が鳴り

看板は

白く塗りかえられる

日除けは

風にはためき

暗い

店のおくからはレコードが流れ

道は

露路へ曲がっている

感情は

ゆがんだ窓枠のうちにあって

とつ然ピンクに燃え

牛どもの

草を食んでる

たそがれの堤をすべり降りて行く