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昨日(エピローグ)

一人の女が歌っていた

扉は開いていた

私は椅子にもたれ

酔っぱらったまま動かなかった

 

一人の女が唄っていた

扉は開いていた

誰もどこへも行くあてはなかった

雨がざあざあ降っていた

 

雨がざあざあ降っていた

私は流れなかった

私は残った

私はひとり私のこころのなかに留まった

 

一人の女が唄っていた

雨は舗道を流れてた

百千の

みみずか蛇もさながらに