西 一知詩作品 · 29日 11月 2023 果樹園 いま しずむおおきな月のうしろで ぼく等は ぼく等の生が くらく救うべくもなく しだいにみずからの円環を 閉じて いくのを見る すべては そして変わらなかった ぼく等のために 果たされたものはただ一つ それから 誰かが おそい 季節はずれの扉を開き ぼく等の 一人 ひとりは出て行く tagPlaceholderカテゴリ: