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彩られた肖像

夜は

どきどきした心臓のようでした

 

それから

霧のなかに時どき男たちがあらわれ

一言ふたこと

いい寄ってきましたが

どうするのでもなくまた

そのまま行ってしまいましたの

 

少しして

あかるいウインドの前では

あたしどちらに行こう

と考えたものです

 

歩きはじめると

操車場の方角では

空気が

オレンジ色に燃え

機関車がシュウシュウ音立てているのが

わかりました

 

はまだでした