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放蕩息子のmetamorphoses

光の中で

見えなくなる

窓の下の

球根類の鉢

と共に

それは砂でもこぼれるように

ほんの僅かずつ

位置

を変えながら

遂には

一本の輝く小川となって

朽ちた水車

の傍を流れる

 

詩集『大きなドーム』(1957年)より