西 一知詩作品 · 13日 9月 2020 報酬 彼は 一週間に一度ピアノを弾いて 七百円を受取る そして彼は考える (私が 大地に生まれたことは つまらないことです きょう 種馬の背中に落ちた雨は あす教会の屋根で乾いていくだろう) 彼の眼に写るもの は沢山あって ひと口にはいえません 彼は受信機をいじるのが好きです 詩集『大きなドーム』(1957年)より tagPlaceholderカテゴリ: